仁科三湖で一番南に位置する木崎湖。夏は水泳場やキャンプ場が避暑客で賑わうが、北部は比較的人が少ない。カラフルなウィンドサーフィンの帆が行き来している。
のどかに草を噛む牛の群れが、スロープの中腹にいて真正面に迫る爺が岳と鹿島槍からは高原独特の清涼が吹き降ろす。春は足元にカタクリの群生。
ダム湖の岸沿いに山稜からの山壁が幾重にも入りくんで独特の構図を決めている。また、その背後には唐松岳が望まれる。七倉ダムの堰堤の上には烏帽子岳が頭を見せ、奥まった高瀬ダム周辺には水没した枯木が上高地のそれを思わせる形で残っている。
扇沢から関電トンネルを黒部側に出ればダム湖や雄山(立山)の雄姿が観光写真で見慣れた景色として開かれる。場所を求めて歩くには足場も危険なのでそれなりの装備を。
仁科三湖の一番北に位置する青木湖は木崎湖に比べ人も少ない。西側の「塩の道」千石街道には石仏たちがたたずみ、秋の紅葉から初冠雪の頃までが静寂なムードの中で撮影が出来る。
スキー場によってはゲレンデから湖や北アルプスの眺めも見事なところもある。